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『新潟市では在宅医療のともしび』が点火しない?
2013.11.21
在宅医療推進のための国からの補助(地域医療再生基金3000万円)の新潟市への提示があり、昨日その協議会が開かれました。地域で頑張ってる方々への補助、そしてそのよりどころとなる拠点作りに使うべきと主張したのですが、大変残念な結果となりました。
私の個人としての力が及ばなかったことと、失念してしまいました。
提案していただいた県へのメールを掲載させていただきます。
医務薬事課 ○○様
 大変残念なお知らせです。昨日、地域医療再生基金についての打ち合わせが、新潟市保健衛生総務課ならびに新潟市医師会の呼び掛けにより開催されました。新潟県より、都市型在宅医療のモデルとしての提案と、3団体からの申し出があり、まとめてほしいとの趣旨でした。ただ、3年間でわずか3000万円であること、申請まで時間がないことから、3団体に共通して提案されているITを整備することに使ってはどうか、との意見が大半でした。都市型在宅医療を実践するためには何が根幹なのか、おそらく新潟市ではいまだ存在しない拠点を整備することから始めなければいけないのですが、わずか3000万円、そして時間がないとの一点張りで、そのツールでしかないITの整備しかできないとする、新潟市および医師会の理念のなさには閉口しました。僅か3000万円かもしれませんが、地域で頑張っている有志が立ち上げたネットワークを援助したり、有識者会議などのプロジェクトを立ち上げることには十分すぎるほどの金額なのですが、枝葉のものをとりあえず体裁を整えればよいとするようです。11月17日柏で開かれました、国家戦略的在宅医療シンポジウムin柏(東大主催、厚労省後援)に参加してきました。東大、柏市医師会、柏市、そして厚労省医政局指導課在宅推進室室長まで参加され、これまで叫ばれてきた連携から次に目指すもの、それは統合、学問であるとのつきすすんだ議論まで展開されていました。
 現時点での新潟市では、連携すらできていないのですが、外に目を向けるとここまで話が進んでいるのだと、驚かされて帰ってきたところでした。ですから、せっかく都市型の在宅医療のモデルをとの県からの提案にもかかわらず、繰り返しますが、わずか3000万円、で時間がないから、とする、この致命的理念のなさには、新潟市の在宅のともしびはともることさえないと感じたところです。拠点作りをと主張しましたが、まったく取り合ってもいただけませんでした。昨年の全国での医療連携拠点事業応募から、地域医療再生基金申請までかかわらせていただいたのですが、その流れから感動しあらたな在宅医療を構築することが始まるのだと、思いをはせてきたのですが、外に目を向けようともしない、理念のない新潟市行政と医師会には、ただただ残念でしかありません。
 このような報告で申し訳ありません。新潟市は地方型の魚沼から、何世紀も遅れることになります。
行政や医師会が動けばと思っていたのですが、これからは自分たちの足元をもう一度見つめ、地道に頑張るしかありません。
しばらくは”にいがた在宅ケアねっと”よりも公の仕事を優先しては、と歩いてきましたが、もう一度初心に帰ってみようと思います。
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