つぶやき
HOME > つぶやきトップ > 2013.4.17 テーマ「あなたはどこで誰に看取られたいですか?」
テーマ「あなたはどこで誰に看取られたいですか?」
2013.4.17
 先日、ある会で、「あなたはどこで誰に看取られたいですか?」というテーマで、ワールドカフェ・スタイルで、一グループ4人で話し合いました。
 当然ながら、「住み慣れた家で、病院じゃなく、家族に看取られたい」のが当たり前でこれ以外はない、と信じ切って口火を切ったのです。

じゃあ、お一人様はどうなの?
家族といったって、子供たちは遠くへ行ってしまうと迷惑かけられないし・・・
夫婦だって、いずれはお一人様になるんだから・・・
などなど。

なるほどと頷きながら、こんなわかりきったテーマなんてと思っていた自分の偏見に気付かされたところです。
 今、在宅医療は一人ではできない、チーム医療として多職種と連携していかなければならない状況にあり、いつまでも私たち開業医は「お医者様」ではあってはいけないのです。その感覚を敏感に感じ取るためには、多職種によるグループ・ワークそしてそれらの意見の交換であるワーク・ショップなのです(じつはこれが開業医にとって一番不得意なのです)。決まり切ったこと、というなかにあらたな見方が埋もれていて、どの職種も他の職種の方の意見を聞くとなるほど、と思うでしょう。

 テーマの回答、ではないのですが、多くの意見は、いづれお一人様になるのであれば、居心地の良い友達を作って居心地の良い場所で、共同生活(ルームシェアリング)をする、そしていつでも飛んできてくれる都合のいい医療者がいればいい、これは上野千鶴子先生の近著「小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」そのものであるようです。
上野千鶴子先生の本と先生とご一緒した時の写真をお見せします。
左側の女性は新潟県立大学島崎先生です。
私の手の中にあるのは上野千鶴子著「ケアの社会学・当事者主権の福祉社会へ」(サインしていただきました)です。
つぶやきトップへ戻る
このページの先頭へ戻る