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『在宅ケアを考える集いin越後2010』を終えて

2010.7.10
7月4日(日)、新潟NSG学生プラザSTEPにおいて、総勢400人超の聴衆のもと開かれ、その午後の第2分科会:『在宅緩和ケア』の司会をしてきました。第1題では、十日町病院院長で新潟県緩和医療研究会理事長の塚田芳久先生から、これまでの新潟での緩和医療の歩みをお話いただき、第2題では、上越畠山医院院長の畠山重秋先生より、大変な戦いを繰り広げながらの在宅での看取りの実践を講演していただきました。さらに、第3題では緩和ケア病棟(ホスピス)を新潟医療センター内科部長水戸将郎先生、第4題では緩和ケアチームの紹介を新潟市民病院外科部長の片柳憲雄先生にお願いいたしました。

在宅がすべて良いというのではなく、患者さんが望むような、その人らしい生き方を手助けするのが緩和ケアである、という結論。拠点病院は開業医へ向けての教育や広報に努める必要があり、また、一般の方々へも、安心してモルヒネを使いながら、人間の尊厳を守りながら最期が迎えられることをお知らせすべき、とのことでした。

患者さんに寄り添いながら、いろいろな選択肢があっていい、肩の力を抜きながら、という畠山先生の言葉には、これまでの戦いをされてきたご苦労が読み取られ、多くの方々が感銘を受けました。

日本緩和ケア学会が設立される前に、すでに心ある先生方で、新潟ターミナルケア研究会が結成されていたことには、驚きをかくせませんでした。新潟でできないことなど何もない、患者さんとそのご家族が望まれる選択肢を叶えることが私たち、緩和ケアに携わる多職種スタッフの協働によって実現することができる、と感じました。

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