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本の紹介 ─ 石飛 幸三(いしとび こうぞう)先生著『平穏死のすすめ』 ─

2010.4.30
先日、新潟日報の『きょうの人』で紹介されてた東京・特別養護老人ホームの嘱託医の石飛先生が書かれた本です。終の棲家であるべき特養が、いつの間にか医療の場と化し、人間の尊厳を無視? したような現場をまのあたりにして衝撃を受け、そしてその解決策を実践された経過が述べられています。食べれなくなったら、ヒトとしての限界なのかもしれませんが、入院すれば本人の意思とは無関係に、管というあらゆる管をつけられ、特養に戻ってくる。宇宙食のようなものを強制的に入れられ、その結果として再び肺炎を起こしてしまう。
はたしてそれで良いのか? 自問自答のもとに、先生は、賛否両論はあるにせよ、人間の尊厳を守るべく行動し、『嚥下性肺炎』ではなく『老衰』という、本当にあたりまえの自然な成り行きの病名で多くの患者さんを看取ってきた状況を示されています。
現実に、『良い特養』と『悪い特養』があります。
介護にあたる現場スタッフはもちろん、運営される方々にも是非読んでいただき、積極的に、多くの議論をするべき時に来ているのです。

5月末の第三回るぴなすカンファレンスでも『平穏死』をとりあげていく予定でいます。

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