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悲しい出来事。
2010.2.28
 大変悲しい事件が起きてしまいました。2月26日(金)の新潟日報朝刊からです。
「25日午前6時すぎ、新潟市中央区女池6〜」で始まる記事です。
85歳の奥様を介護されていた87歳のご主人が『介護に疲れた』との息子さんあてのメモを残されて無理心中されました。長男の方は、毎朝、ご夫婦の様子を見に通われており、また、ご近所の方も介護サービスを勧めていたとのことですが、『できる限り自分が(妻の面倒を)見たいと思っている』とのことで、積極的には利用されていなかったようでした。
 新潟市高齢介護課のコメントとして、老老介護に苦しむ世帯の実態については「十分把握できていない」のが現状とのことでした。

 実は、ここに大きな問題があります。市は既に、緊急避難・援助を要するお年寄りの世帯を各自治会に報告させ、また、ごみ袋有料化に伴い発足した、ゴミ出し支援事業推進においては、独居老人世帯、老夫婦世帯の数を提出、把握しているのですが、市役所のそれぞれの課が別々に情報を持っているために、それらを持ち寄って話し合っていないためにこのようなコメントをされたのだと思います。たしかに、高齢介護課だけでは資料が不足していたのでしょう。縦割り行政によって起こりうる結末だと思います。

 市長発案のもと、地域の茶の間を各自治会にとのことで、居心地の良い街づくりを目指しているはずですが、市職員はもっと現場を訪れ走り回らなければ、形だけになってしまう危険性があります。自治会は、市の別々の課からの指示で大変な努力をしているのです。 

 もう二度とこのようなことが起こらないようにするためにも、地域で看取れるまちづくりをするためにも、官民一体となって努力することが早急の課題です。

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